S33卒同期・燦々会の伏見散策

 

2010年11月04日

『晩秋の京散策』 半世紀ぶり再会した友

佐藤 孝仁


 昭和33年卒業の同窓生20人が11月4日、晩秋の京・伏見界隈を散策しました。宇治、嵐山につぐ3回目の京都ウォークです。
 関西各地をはじめ広島、東京、埼玉からも参加した女性12人、男性8人が午前9時半、京阪電車の中書島駅前に集合しました。

■半世紀前の美少女たち

 「やあ、やあ」とにこやかに声を掛け合い、再会を喜び合いたいところですが、そうもいきません。改札口を出てくるそれらしい男女を見ながら、「確かあの人、誠之館の○○さん。いや違うかな」といまひとつ自信がありません。
 誠之館の野暮ったい制服姿の初々しい美少女や三筋の白線入り制帽に詰えりの美少年の思い出しかなく、改札口から出てくるおばさん、おじさんたちの中から半世紀前の元美少女、元美少年を見つけ出すのは極めて困難です。
 さすがに幹事役の西村治雄、安福忠晴、千葉堅次クンらは如才なく「やあ、やあ、○○さんお久しぶり。さっそくですが、参加費をいただきます」
 受付がすんでもお互いろく

に口もきかず、婚活の集団見合いに参加した若い男女のように落ち着かないようす。女性たちは、ウォーク・ファッションが決まっています。南座・顔見世興行の歌舞伎観劇が似つかわしい和服の女性もいて華やいだ雰囲気を加えました。

■十石船や旅籠・寺田屋

 まず「十石船」で約1時間の船旅を体験しました。江戸時代、淀川と宇治川を使って大坂と伏見を行き来した川船です。つづいて清酒・月桂冠の大倉酒造、NHKの『龍馬伝』ブームでにぎわう旅籠・寺田屋を訪れました。
 寺田屋には「お龍の風呂場」というのがあります。入浴中のお龍(のち龍馬の妻)が伏見奉行の捕り方に気づいて、素っ裸のまま階段を駆け上がり、龍馬に危急を知らせたといいいます。私は、狭い風呂場を覗き込み、年甲斐もなくお龍の裸姿を想像して心ときめかせました。同輩諸氏は、藩校である誠之館の高尚な精神のせいか、本心はともかく全員無表情でした。
 散策の途中、女性のひとりからとつぜん「タカちゃん」と、昔なつかしいファー

ストネーム (筆者・たかひと)で呼びかけられ、「これが同窓会なんだ」と思わず胸が熱くなりました。
 昼食時は千葉クンの軽妙な司会で盛り上がりました。自己紹介や近況報告をしましたが、卒業後の半世紀の人生を3分間の持ち時間ではとても語り尽くせません。「これからも毎年この催しを続けてください。お願い、幹事さん」「続けますよ。10年といわず、20年、30年先(百歳)までも」と千葉クンはやや無責任に締めくくりました。

■歴史の勉強もできました

 伏見の名水で知られる御香宮神社では、安福クンがその歴史を熱っぽく語りました。
 私は、伏見といえば大石天狗堂という創業200年の花札屋の老舗があるとか、伏見稲荷神社の門前の名物「雀の焼き鳥」(備後地方では「ちゅんちゅん焼き」)が珍味だとか、散文的なイメージしかありません。
 「歴史の勉強つきの同窓会だわ」と感激する女性。
 なぜか私は、江戸の儒学者を思わせる誠之館の日本史教師の面影をなつかしく思い浮かべました。

 
上記は[Web版]です。 書式が崩れて多少見づらいかもしれません。
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[PDF版]のリンク先を、前回(2006年)の記事分とあわせて掲載しておきます
 ●2010/11/04 S33卒同期・燦々会の伏見散策 (PDF版)
 ●2006/11/21 S33卒誠之館同窓会ウオーク (PDF版)
 

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